うひょー、おもろ。

分子の「利き手」-光学異性体-
http://www.kasoken.com/home/home_06.html


 例えば、リモネンという物質があります。これも光学異性体の存在する物質です。片方はオレンジの香りのする物質です。でも、ペアになるもう一対の構造はレモンの香りがするのです。また、有名なところではカルボン。片方がミントの香りで、もう片方はキャラウェイの香りです。

へえええ…す、すっげえ…



1960年代に起きた鎮静剤サリドマイドの悲劇。サリドマイドは、右利きの型は鎮静剤として薬になるのですが、左利きの方は妊婦が服用すると胎児に奇形を起こす物質だったのです。
なぜこのような悲劇が起きてしまったのでしょうか?通常、光学異性体を人工的に合成しようとすると、右利きと左利きが混ざってできてしまうのです。

…そうだったんですか…(鬱入って遠い目)
今も被害者の人たちはちゃんとがんばって生きてるんだろうか…幸せであることを願いたい…


ちなみに、生物は必要な型だけを選んで合成することができるというのですから、よくできていますよね。
すげー。さすがだナマモノ…もとい生物。
伊達に肉の体を持っちゃいねー。
それにくらべ機械のあのヘタレっぷりはなんじゃありゃ。


糖の場合は、右利きも左利きも甘味を感じることができるのですが、人体に吸収されるのは右利きのみ。この「人体に吸収されない」性質を利用して、左利きの糖が人工甘味料として使われています。

…ここの部分を読んで、ちょっとあの某甘味料たちを口にするのが恐くなったのは内緒です。内緒ですってば。