マンガを描かないマンガ家と、ゲームに合わないゲーム音楽の話。

マンガ家がマンガ描くのをおろそかにしたらマンガ家じゃないよねえ。
マンガ家っていうのはマンガを描いて、それをみんなに読んでもらってお金もらってご飯食べるわけだから、出来る限り面白い・みんなが読みたい・みんながお金出してもいいって思えるマンガを描かないといけないわけだよね。自分がどう描きたいかはともかく。
だからさ、マンガを描かなくなってそれでご飯食べられなくなったらマンガ家じゃないよね。
ましてやマンガ家本人が、マンガを描く事やマンガそのものを、他のお仕事だとか他の表現方法より下に見てるとしたら、多分さっさとマンガ家をやめた方がいいんだと思う。
マンガよりアニメがやりたいならアニメ作ればいいし、そもそもマンガだろうがアニメだろうが自分の脳味噌絞って架空のお話を作りたくないならお話なんか作って欲しくない、なんか雑誌とかのインタビューに答えたり評論の本とか書いたりしてお金もらってればいい。そっちが好きならそれでいい。
好きでないもの、好きでない表現方法にしがみつかれても読む立場としては困る。描いた本人が満足してなかったり、好きでないものにお金払いたくない。だって手抜きしてるかもしれないじゃん。手抜きのお仕事にお金払いたくないもの。かねがねかねがねぇ、もん。



ゲーム音楽は音楽でもあり、ゲーム音楽っていうゲームの構成要素の一つでもあるよね。
あるゲームを盛り上げるために作られてゲーム中で流されるわけだから、もちろんゲームの内容に曲が合ってなきゃいけない。
だからと言って、現実世界のそれにそっくりな爆発音や風の音、水の流れる音や鳥の鳴き声をそのまま流せばいいってもんじゃない。それは音楽じゃなくて効果音。
ゲーム音楽に必要なものは多分映像やテキストでは十分に伝わらないもの。どんなに破壊された街を綺麗で細かいCGで描き込んでもどんなに苦しむ人々の言葉をそのまま書いても、もしかしたら悲しげなピアノのメロディの数小節にはかなわないかもしれない。ゲーム音楽は効果音じゃなくて音楽であってほしい。
でも、いくら音楽だからといっても、全然関係ない曲を垂れ流されても困る。多分困る。
ゲームの内容は緩急ついてる。
電源入れて、もしくはコインいっこ入れて、タイトル画面。スタートボタン押す。セーブ画面もしくは自機や装備の選択画面。フィールドに放り投げられる。さあ勝手に生き残ってくれ。殺してやる。剣をぶんまわしたり火の玉投げつけたり、あるいはミサイル撃ったりレーザー飛ばしたり。
急がせたいところは急かしたい、落ち着いてもいいところは落ち着かせたい、そういった音楽が必要だと思う。
いくら緊張感のある戦いの気分を盛り上げたいからってゲーム始めてから終わるまで全部同じ調子のテンポの速い四つ打ちとかギターバリバリジャキジャキの、緩急のまったくないうるさい曲垂れ流してればいいってもんじゃないし、いくら音楽としてかっこよくても「これゲーム音楽ですよね?」って聞かれたら多分絶対おいら首縦に振らない。むりむりむりむりかたつむり。まいまい。



言ってる内容はちょっと違うけど、要するに「マンガ描かないマンガ家」とか「ゲームに合わないゲーム音楽」ってどうかと思うんだ。マンガ描きたくないなら他のお仕事すればいいし、ゲームに使われる音楽作りたくないならゲームに使わない音楽作ればいいんだから。
某オーツカてんてーもゆってたけど、コマを割れない絵描きさんがマンガ家名乗るのも変だと思うし、同じレベルでゲームに合ってない曲を流すのもおかしいと思う。

…やっぱ言ってる内容が微妙に食い違うな。いいやもう言いたい事は言ったし←おいおい

あと関係ないけどゲーム中に自分の好きな曲流せるのって絶対おかしいと思う。ゲームに全然関係ない普通のポピュラー音楽とか洋楽とか流すなら無音でやろうよいっそ。変だよそれ。というかそのゲームに合わせて作曲したコンポーザーさんが浮かばれないよ。もっと給料払ってやれ←ちょっと違う