ファンタジーRPGはファンタジーにRPGのG部分を丸投げしてはいけない。と切実に思う。

んーっと…もう少しわかりやすい表現を使うと…いやわかりにくいけど…

つまり「ファンタジー」であるから、という理由で「ファンタジー」を象徴するファンタジー的でゲーム的な要素を世界に落とし込むというかなじませる努力を怠っちゃいかんよな。と。


…さらに何言ってるかわかんなくなったよな。ええっとつまりだ…


 それが魔法であれ特殊技であれ召喚であれ転職システムであれアイテム合成であれなんであれ、
「このゲームはファンタジー世界を舞台にしているので、登場人物達は不思議な力が使えるのです。この力を駆使してラスボスを倒して下さい。以上」で丸投げされて、ゲーム中で登場人物がどのようにしてその魔法なり特殊技なり召喚なりの能力と関わってるのかっていう描写に手を抜いて欲しくないなあと。


…これじゃもっとダメだ説明にならん。

 魔法や特殊攻撃はゲーム中で「コマンド」として使われるからそりゃ駆使してるだろうよ。近年はそりゃもうビジュアル的にわっかりやすく表現されるから使いまくってるのが文字通り目に見える。でもさ、なんというか…その魔法なり特殊攻撃なりを習得するにあたって、呪文書を買うなり修行するなりナントカポイントを溜めたりレベルアップするなり…するわけじゃない。
 呪文書とか修行とかは、うん、わかりやすい。それを読んだりそれを行うっていうのがイコール魔法や特殊攻撃を習得するっていうのになんかこう感覚的に容易に結びつくし。

 ただ、こう考えてみたいんだよなあ。
 呪文書なり修行なりが、イコール魔法や特殊攻撃に結びつく、っていうそれなりの「世界の説明」が欲しいと。ゲームによっては呪文書とか修行とかが出てこなくて、ナントカポイントを溜めたりレベルアップしたりして特殊な攻撃方法を取得するわけで、どっちがゲームっぽいですかと聞かれたらやっぱ後者。「ポイントを振り分けて習得」っていかにもゲームじゃない。でも「呪文書買って読んで魔法習得」「修行して特殊攻撃覚える」っていうのがゲーム的でないと言われるとそれも違和感覚える。


 コンピュータゲームって言うのはコンピュータが計算してるルールと法則と約束とその他色々のカタマリなんだと思ってる。つまり「○○する→××になる」っていうルールのカタマリ。「生命力が回復する」と書かれてあるラベルの付いた薬ビンを飲み干した結果生命力が回復するのが当たり前であって、決して結果が火を噴いたり女の子に変身したり鍵穴を通れるぐらい小さくなったりということではないのよ。そうルールに決められていない限り。
つまり「呪文書を読んで魔法を覚える」というゲームの世界では、「ある呪文書を読むという行為→ある魔法を習得という結果」っていうルールがプログラムの中にあるからそうなってるわけで、それは別に呪文書でなくてよく分からないナントカポイントの振り分けであったりレベルアップであったりしても同じ。ただ単に「本を読む」「剣の素振り」とかいう具体的な行為に頭で結びつけにくいからよりゲームっぽいと感じるだけのような気がする。

 んでまあちょいとお話戻すか。やべえやべえ始めに言いたかった事とずれてきた。

 RPGで重要なのはその「プログラムされたルールでしかない、無機質な計算式」をどう「世界の法則」にまで味付けするかっていう事なんじゃないかと思うのね。魔法であれば呪文書。ならばその呪文書がちゃんとお店で売っていて、買う人もいて、使ってる人がいる。さらにその呪文書を書いた人がちゃんといて、っていう「それが世界にある」理由付けというか。おいらのように、お店に呪文書が売ってるだけで「どんな流通ルートを辿ってるんだろ、誰が買うんだろう」っていう妄想まで出来るある意味腐女子より腐った見事な思考回路を持てる捏造大好きスットコドッコイの夢見がちちゃんならまだしも、見たままそのまま解釈したら「敵倒して金貯める→呪文書買う→使って魔法覚える」っていう超絶無機質なルーチンワークの一つにしか見えませんって。さすがに本当にそうにしか見えない人はあんまいないだろうけど…っていうかあんまり居ない事にしてくださいお願いします←なんだと
 で、取得方法がもっとゲームらしいならなおさら、そのよくわからない仕組みを視覚化するなり、登場人物に説明臭くなりすぎない程度に説明して欲しいんだよなあ。

 …ってのがそもそも難しいんだよなあ。
 ゲームだからって開き直るのも手なのか…?
 (なんかもう意味無し)