(コピペ転載)ぎゃあ社長

オリエンタル壊滅から数日の後・・・朽ち果てた組織の跡地で、残骸や残された資金をかき集め、
黙々とプログラムを組み立てる藤野の姿があった。

死に場所を探しているわけではない・・・しかし、生き残ることを考えているわけでもない。
やり場の無い衝動は燃え滓のように燻り、鬼の様な形相として表れる。
「シューティングラブ」・・・そんな具体性の無い「熱意」を望む事が、禁制とされるゲーム業界において、
今やこの男の目的は行動を正当化する為の言い訳でしかなくなっていた。

やがて、夜も明けようという頃、藤野はマスターアップを終えた新作「トゥエルブ」を納品する。

藤野:(何を焦っている?・・・・・いや、焦ってなどいない・・・いるはずが無いのだ・・・しかし・・・)

静かに基板を始動させ、ゆっくりと立ち上げる……午前8時、開店時間を越えた「トゥエルブ」に初見のシューターがプレイを始める。
シューターは、そのたぐいまれな腕前で実績の低い「トゥエルブ」を乗りこなし、敵機を次々と撃破してゆく。

藤野(なぜ、俺は見守っている?……売れるのを見るためだろう?……だが、トゥエルブはどこへ行こうとしている……?)

突如、その眼前にCAVEの武将「池田 恒比佐」の「怒首領蜂 大往生」が現れる。

池田「セイブの生き残りか……たった三人でここまで来るとはな……」
藤野「だからどうした!貴様らとは社運の賭け方が違うんだよ!!」
池田「……青いな……」

セールスに入った藤野は、池田の納品を巧妙にかわし、有利に商売を進めているように見えたが……、

池田「フッフッフ、なかなか良い腕をしている。ならばこれでどうだ?」

「CAVE」から会社の実績が放たれ、GAME部門の実績を描きながら「トゥエルブ」の方へと向かう。

藤野「8%!?」

「トゥエルブ」は「シューター」から総スカンを受け、失敗。赤字を出しながら実績が落ちていく。

藤野「くそっ!」
池田「若造、シューティングで挑むとは勇敢な事だが……社運は賭けるものではないぞ」
藤野「寝言をっ……まだ終わったわけじゃねぇ!」
池田「フッ……潰れていなければ、また会おう」

池田は、落ちていく「実績」を見届けることなく去ってゆく。

ひ、ひぎぃ…!