じゃあどうして喋る主人公=人格のある主人公が好きなのかって話になるわけですが、結論から言うとアレだ、無責任なんだ。たぶんおいらって異世界の事に関して責任背負いたくないんだ。
干渉してるくせに不干渉を貫くって言うすっげえ矛盾しまくりーのな態度。
主人公とおいらの距離ってさ、三人称視点以上一人称視点未満なんだ。二人称?*1
本のページをめくり、あるいはゲーム機のスイッチを入れて、主人公を確認して、主人公のいる場所まで下りていってさ。
からだ半分ぐらいは主人公の中なんだけど、半分ぐらいはみ出してるのよ。
小説じゃ出来ない、ゲームならではの事だけど、コントローラ使って主人公を動かすわけじゃん。動かす時はおいらの意思で動かしてるわけだけど同時に「主人公が自分の意思でなんかの理由で動いている」ように見える。見なす。
動かしてるのは自分なのにそしらぬ顔して「ちがうよ。おいらじゃないよ。主人公たんが動いてるんだよ」て言い張ってる。
で、主人公が手柄をあげれば「おー、主人公たんおめでとー」だし、主人公がヘマすれば「何やってんの!」だし、主人公がひでえ目に遭えば「あー、がんばれがんばれ、だいじょぶ」だし。
スタンスとしては「主人公の真横に立って眺めてる」(ただし背中のコントローラーに手ェ突っ込みながら)なのかなって。気分に応じていつでも取り付いたり、あるいはその場からちょっと離れて空の上から眺められるってまっこと都合のよろしい距離。

*1:どんな視点じゃあそりゃあ